発想転換の踏み台

エコでお得な新たなライフスタイルを研究します

GXの最前線は「食」にあり。『サステナブル・フード革命』が見せる世界の激変ぶり

『サステナブル・フード革命 食の未来を変えるイノベーション』(アマンダ・リトル 加藤万里子訳 インターシフト社。日本版は2021年12月発行)を読んだ。 気候変動を乗り越える方法としては、「加速主義」と「脱大量消費社会」という二つのアプローチがある…

エネルギー問題を俯瞰してざっくり理解できる良書『エネルギーをめぐる旅』

『エネルギーをめぐる旅』(古舘恒介著・英治出版)を読んだ。石油大手のJX石油開発で技術管理部長を務める著者が、長年、ライフワークとしてエネルギーについて研究した成果をまとめた一冊。それだけに、著者が人生賭けて書いたという気合がなみなみと伝わ…

ロシアで感じた「祖国戦争」への誇りと、ウクライナ侵攻とのギャップについて

ロシアへのウクライナ侵攻に、とても心を痛めている。21世紀にまさか、こんな露骨な侵略戦争が起こるなんて、いまだに信じられない。プーチン大統領は冷血ながら一定の自制心もあると思っていたが、大間違いだったと思い知らされた。 ロシアといえば、私の父…

家庭菜園でプチ自然農法に挑戦してみた驚きの結果

雑草を抜かず、肥料もやらないワイルドな農法 害虫との終わりなき戦いから解放?? 農業としては論争の的でも家庭菜園なら 雑草を抜かず、肥料もやらないワイルドな農法 いま、16㎡ほどの家庭菜園がついている賃貸物件に住んでいる。ドアを開けたら畑があり…

豆腐づくりは「ピッコロ大魔王」と「神様」の分離なのか

シンプルな自家製豆腐のレシピ 意外と高いおからの栄養価 手間はかかるけど「エース級」の価値 シンプルな自家製豆腐のレシピ ほぼ毎日、大豆のお弁当を食べるなど豆食にハマっている昨今の私。ならばと、大豆加工品の代表とも言える豆腐を家でつくることに…

大豆ミート市場の最先端は「生タイプ」 トップバリュの「大豆からつくったミンチ」を食べてみた

まいばすけっとで見かけた「生」の大豆ミート 普通のひき肉とほとんど変わらない食感 普及のためには、豚ひき肉よりも安くなってほしい! トップバリュが2021年春から販売する「生」タイプの大豆ミートにトライしてみた。まだまだ流通量は少ないようだが、お…

なぜ豚や牛がNGなのか。宗教の「肉のタブー」は環境問題と密接な関係があった!?

人類が肉食を脱却できない理由を一つ一つ解説した大作 ユダヤ教徒が豚肉を食べない起源は森林破壊? ヒンドゥー教徒はかつて牛を食べていた 日本人を菜食主義者にした「肉食禁止令」 「肉のタブー」方式は地球温暖化対策にも適用可能かも マルタ・ザラスカの…

SDGsの重要キーワード! ヴィーガンでもベジタリアンでもない「リデュースタリアン」って知ってる?

「私はヴィーガンです」で流れる微妙な空気 「フレキシタリアン」では一貫性がない? 考え方を普及させるには、ネーミングが大事 衝撃的な「リデュースタリアン」の検索ボリューム ブライアン・ケイトマンのTEDトーク(YouTubeより) 肉の消費を減らし、菜食…

「肉の代替物」なんかじゃない。初めて「ベジタリアン専門インド料理屋」に行って驚いたこと

【サマリー】 東京・上野御徒町にあるベジタリアン専門インド料理屋「ベジキッチン」を初訪問した。「野菜カレー」には何となく味気ないイメージがあって注文したことがなかったが、まず、メニューの豊富さにビックリ。味も肉入りカレーに負けぬほど美味しか…

ストロングハイは即アウト!? 脳を委縮させない「適量飲酒メジャーカップ作戦」

毎日晩酌でついついお酒を飲み過ぎてしまう人は要注意。実は、飲酒にはがん、脳の萎縮、男性ホルモンの低下など、見過ごせない健康リスクがあるといいます。それを避けるには、1日に接種するアルコール量を一定以内に抑える「適量飲酒」を守ることが肝要。便…

失われた超文明? 千葉にあった巨大屋内スキー場「ザウス」の思い出

今週のお題「冬のスポーツ」 冬のスポーツなんてほとんど縁のない人生を送ってきた。でも、記憶を辿ったら、高校生の頃に友達と1度だけ行った「ザウス」のことを思い出した。 「ザウス(SSAWS)」は、千葉県船橋市にあった屋内スキー場。1993年のオープンか…

無料で受けられるオンライン「統計オープンデータ」講座で、国のデータを使い倒す術を覚えよう

総務省統計局が提供する「超」役にたつ講座とは 自分の興味分野のデータを調べる楽しさ 早速、実践。「e-Stat」でデータを取得しグラフを出してみた YouTubeのgacco公式チャンネル「誰でも使える統計オープンデータPV」より 総務省統計局が提供する「超」役…

復帰50年の今年、沖縄を描いた唯一の大河ドラマを復活させてほしい

今週のお題「復活してほしいもの」 いま、復活して欲しいもの。それはNHK大河ドラマ「琉球の風」(1993年)です。 戦国時代末期から江戸時代初頭、薩摩の侵攻で苦境に陥る琉球王国が舞台。近代琉球の発展に尽くす主人公・啓泰(東山紀之)と琉球舞踊家の弟・…

ホリエモンが大反対した「ヴィーガン給食」は本当に悪なのか

前回に引き続き、『完全菜食があなたと地球を救う ヴィーガン』(KKロングセラーズ)を読んで考えたことを書いていきたいと思う。 採食が健康に良いことは前回のブログで触れたが、それだけでなく、生産に多大なエネルギーを要する畜肉の生産を抑えることは、…

『ヴィーガン』本が教えてくれる「自分の健康のための菜食」という発想

「実利の話」ならば菜食は普及する 豊富なエビデンスで菜食の健康面でのメリットを指摘 一流アスリートにも多いヴィーガン。「宗教」ではなく体のため 「実利の話」ならば菜食は普及する 『完全菜食があなたと地球を救う ヴィーガン』(KKロングセラーズ)を読…

もうモノなんかいらないから、「働かないまとまった時間」がほしい

週45-50時間の労働が自分には長すぎる 「節約生活」で貧困への不安をなくせば、社会や地球にもプラスなのでは…… 今週のお題「自分に贈りたいもの」 週45-50時間の労働が自分には長すぎる 自分に贈りたい物は何か。 40代になってもうすぐ2年経つんだけど、こ…

「鬼は外」でよみがえる、かつて「鬼」だった側の言い分

今週のお題「鬼」 今週のテーマは「鬼」。きっと、節分だからだろう。 鬼というと、最近、絵本「空からのぞいた桃太郎」とかが話題になって、桃太郎の方が侵略者で、鬼は実は被害者だったんじゃないか、っていう論が話題になった。 これ、私も昔からずっと思…

『発行文化人類学』を読んで、「菌」の魅力にノックアウトされた

今週のお題「現時点での今年の漢字」 私の、今年のこれまでの漢字は「菌」。なぜかといえば、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんによる著者「発酵文化人類学」を読んで、菌の織りなす発酵の世界に魅了されたからだ。 小倉ヒラクさんといえば、近年の発酵ブーム…

YouTube鑑賞より有意義な時間!? オンライン大学講座の「JMOOC」で立命館大学の「SDGs表現論」を受けてみた!

『シン・ニホン』の記述をきっかけに、MOOCの世界にコンニチワ 初めて受講した「SDGs表現論」が激アツだった! 大学生以来の「レポート提出」と、未知の「相互評価」を体験 YouTubeとの違いと、オンライン大学講座を受けるメリットとは YouTubeの紹介動画よ…

映画「香川1区」が使わなかった「共産党との距離感」フレーム

「強者」に挑む「弱者」というわかりやすい構図 なぜ、普段見せられる「野党政治家像」と違って見えるのか 「香川1区」のような「構図」を他の地域でも見られれば…… 公開後のトークショーに登場した大島新監督 「強者」に挑む「弱者」というわかりやすい構図…

実家で染みついた「ツギハギコンプレックス」を、靴下のダーニング修繕で克服した話

今週のお題「わたしの実家」 実家で子供の頃着せられたツギハギセーターのトラウマ 裁縫未経験男でも簡単にできた「ダーニング」 損得だけじゃない、自力でものを直すこと自体の喜び 実家で子供の頃着せられたツギハギセーターのトラウマ まだ実家で暮らして…

ビル・ゲイツの“本気”が見られる環境本を読んで感じた「新技術」頼みへの不安

「セメントはどうするつもりか」という問いの重み 「再エネの限界」を新技術で解決するというビル・ゲイツの主張 「技術でブレークスルー」か「総需要抑制」か 「セメントはどうするつもりか」という問いの重み マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの書いた…

映画『クナシリ』を見て思った「極東ロシア」の果てしない遠さ

ゴミだらけの海岸…荒廃した島の惨状にビックリ 私が見たユジノサハリンスクとの大きなギャップ 日本人とロシア人は、もっとお互いのことを知るべきだ 映画の後のトークショーに登場した鈴木宗男さん ゴミだらけの海岸…荒廃した島の惨状にビックリ 2022年1月8…

魔法瓶で一晩放置するだけ…ビックリするほど簡単な煮大豆レシピで「大豆弁当」生活が進化

コスパ最高な「豆のまち」へのふるさと納税で舞い込んだ情報 寝ている間に完成。超簡単なそのレシピとは…… コスパ最高な「豆のまち」へのふるさと納税で舞い込んだ情報 気候変動対策につながる「肉食減量主義(リデュースタリアン)」なライフスタイルを実践…

デニムパンツ264円の衝撃。古着を買うことが、財布にも地球にもエコな理由

吉野家の牛丼以下の値段で入手した「絶対にシワにならない仕事着ズボン」 副産物として、ミシンで裾上げの技術も習得! マイクロプラスチック問題の解決のためにも、もっと古着文化を 吉野家の牛丼以下の値段で入手した「絶対にシワにならない仕事着ズボン」…

バリカン購入してセルフカットに切り替えたら、意外といけるものだと気づいた

今週のお題「買ってよかった2021」 2021年、私が買って良かったものと言えば、なんといっても「バリカン」だ。 元はといえば、日々の生活にかかるお金を減らして、仕事に縛られないより自由な生き方を模索することが目的で、節約生活を始めたのがきっかけだ…

『これってホントにエコなの?』を読んで考えた「戒律」的なものの必要性

『これってホントにエコなの?』から得た3つの驚き ①データで比較してみると、思ってたのと違った ②「何回以上使えばエコ」情報は面白い ③これはご無体な・・という「不都合な真実」 個別論だけでなく「ざっくりした原則」が知りたい エコなライフスタイルに…

15分でつくれる「大豆ドライカレー弁当」で、リデュースタリアン生活を持続可能に

大豆ばっかり食べて飽きないのか 簡単すぎるレシピを公開 「魔法の粉」カレー粉の偉大さ 大豆ばっかり食べて飽きないのか ベジタリアンやビーガンにならずとも、普段の食事で食べる肉の量を減らす「肉食減量主義」(リデュースタリアン、フレキシタリアンと…

『シン・ニホン』実現のため、政治家は「神学論争」やってる場合じゃない!

今さら過ぎるが、何かと話題になっていた本『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』(著・安宅和人、NewsPicksパブリッシング)を読んだ。2020年2月刊行なのでもう2年近くも前の本だが、日本の改革がスローモーなので色褪せてはいない。…

断線したイヤホンの修理が「はんだごて」を使って自力でできた

今週のお題「最近あったちょっといいこと」 愛用していたソニーのイヤホンが、耳元のあたりで断線した。 3年くらいは使ってたから、もう捨て時かな、と思った。 でも、YouTubeで調べてみたら、ビニール線をカッターでむいて、色の違う2本の線をそろぞれは…