発想転換の踏み台

エコでお得な新たなライフスタイルを研究します

書評

エネルギー問題を俯瞰してざっくり理解できる良書『エネルギーをめぐる旅』

『エネルギーをめぐる旅』(古舘恒介著・英治出版)を読んだ。石油大手のJX石油開発で技術管理部長を務める著者が、長年、ライフワークとしてエネルギーについて研究した成果をまとめた一冊。それだけに、著者が人生賭けて書いたという気合がなみなみと伝わ…

なぜ豚や牛がNGなのか。宗教の「肉のタブー」は環境問題と密接な関係があった!?

人類が肉食を脱却できない理由を一つ一つ解説した大作 ユダヤ教徒が豚肉を食べない起源は森林破壊? ヒンドゥー教徒はかつて牛を食べていた 日本人を菜食主義者にした「肉食禁止令」 「肉のタブー」方式は地球温暖化対策にも適用可能かも マルタ・ザラスカの…

ストロングハイは即アウト!? 脳を委縮させない「適量飲酒メジャーカップ作戦」

毎日晩酌でついついお酒を飲み過ぎてしまう人は要注意。実は、飲酒にはがん、脳の萎縮、男性ホルモンの低下など、見過ごせない健康リスクがあるといいます。それを避けるには、1日に接種するアルコール量を一定以内に抑える「適量飲酒」を守ることが肝要。便…

『発行文化人類学』を読んで、「菌」の魅力にノックアウトされた

今週のお題「現時点での今年の漢字」 私の、今年のこれまでの漢字は「菌」。なぜかといえば、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんによる著者「発酵文化人類学」を読んで、菌の織りなす発酵の世界に魅了されたからだ。 小倉ヒラクさんといえば、近年の発酵ブーム…

ビル・ゲイツの“本気”が見られる環境本を読んで感じた「新技術」頼みへの不安

「セメントはどうするつもりか」という問いの重み 「再エネの限界」を新技術で解決するというビル・ゲイツの主張 「技術でブレークスルー」か「総需要抑制」か 「セメントはどうするつもりか」という問いの重み マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツの書いた…

『これってホントにエコなの?』を読んで考えた「戒律」的なものの必要性

『これってホントにエコなの?』から得た3つの驚き ①データで比較してみると、思ってたのと違った ②「何回以上使えばエコ」情報は面白い ③これはご無体な・・という「不都合な真実」 個別論だけでなく「ざっくりした原則」が知りたい エコなライフスタイルに…

『シン・ニホン』実現のため、政治家は「神学論争」やってる場合じゃない!

今さら過ぎるが、何かと話題になっていた本『シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成』(著・安宅和人、NewsPicksパブリッシング)を読んだ。2020年2月刊行なのでもう2年近くも前の本だが、日本の改革がスローモーなので色褪せてはいない。…

日本の政治には「レフト」が足りない~『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう レフト3.0の政治経済学』を読んで

『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう レフト3.0の政治経済学』(著者:ブレイディみかこ×松尾匡×北田暁大、亜紀書房)を読んで、現在の野党について感じたこと

『ジェネレーション・レフト』を読む なぜ世界の若者は左傾化し、日本はそうならないのか

アメリカの若者の3人に1人は社会主義に肯定的 「出来事」→「過剰の瞬間」から生まれる結束が「世代」をつくる 若者たちは「選挙論的転回」で現実の政治を動かすようになった 日本の若者はなぜ左傾化しないのか 若者の弱体化を永続させる「負のフィードバック…