SDGsの重要キーワード! ヴィーガンでもベジタリアンでもない「リデュースタリアン」って知ってる?
- 「私はヴィーガンです」で流れる微妙な空気
- 「フレキシタリアン」では一貫性がない?
- 考え方を普及させるには、ネーミングが大事
- 衝撃的な「リデュースタリアン」の検索ボリューム
肉の消費を減らし、菜食中心の食生活に移行することは、SDGsや気候変動対策を考えるうえでも、個人の健康を考えるうえでも、これから熱い注目を集めるであろうテーマだ。菜食主義といえば、ヴィーガンやベジタリアンといった単語が思い浮かぶが、最近、そこに「リデュースタリアン」という概念が新たに浮上した。肉食を完全にやめるのではなく、食べる量を減らそう、という考え方だ。この概念を提唱したブライアン・ケイトマンのスピーチを紹介する。
「私はヴィーガンです」で流れる微妙な空気
リデュースタリアン財団(reducetarian fundation)を創設したブライアン・ケイトマン(Brian Kateman)の2014年のTEDトーク、「Ending the battle between vegans, vegetarians, and everyone else」 をYouTubeで見た。
ブライアン・ケイトマンは、このブログでもたびたび言及しているリデュースタリアン(肉食減量主義)という考え方を提唱した人物だ。見るからに聡明そうでユーモアにあふれた彼のスピーチを見ると、リデュースタリアンという言葉の意味が簡潔に理解できる(今のところ英語版しかないけど……)。
続きを読む「肉の代替物」なんかじゃない。初めて「ベジタリアン専門インド料理屋」に行って驚いたこと
【サマリー】
東京・上野御徒町にあるベジタリアン専門インド料理屋「ベジキッチン」を初訪問した。「野菜カレー」には何となく味気ないイメージがあって注文したことがなかったが、まず、メニューの豊富さにビックリ。味も肉入りカレーに負けぬほど美味しかった。仏教とともに数千年の歴史を持つインドのベジ料理の奥の深さに脱帽し、一気にファンになってしまった。
- 自炊だけじゃく「外食菜食」に初トライ
- 南インドの野菜カレー「サンバール」の味に感動
- お釈迦さま以来の菜食の歴史を持つインド料理の底力
自炊だけじゃく「外食菜食」に初トライ
菜食中心の食事へと転換することは、自分の健康にも、地球の気候変動問題の解決にも役に立つ。そんな考えの元、肉食を断つとは言わないがなるべく量を減らす「肉食減量主義(リデュースタリアン)」的なライフスタイルに挑戦してはや数カ月。
これまでは自炊中心だったが、見聞を広めるため、初めて外食で「ベジタリアン料理」を掲げる店にランチしに行ってみた。
私が訪れたのは、東京・上野のJR御徒町駅近くにあるインド料理屋「ベジキッチン」。佇まいは普通のインドカレー屋と何ら変わらず、お客さんも普通に昼休みにランチを食べに来た会社員が中心という感じ。
続きを読むストロングハイは即アウト!? 脳を委縮させない「適量飲酒メジャーカップ作戦」
毎日晩酌でついついお酒を飲み過ぎてしまう人は要注意。実は、飲酒にはがん、脳の萎縮、男性ホルモンの低下など、見過ごせない健康リスクがあるといいます。それを避けるには、1日に接種するアルコール量を一定以内に抑える「適量飲酒」を守ることが肝要。便利アイテム「メジャーカップ」を使ったライフハック術をご紹介します。
- 酒をやめたくないけど、このままじゃ病気になる予感
- 飲酒が招く「がん」「脳の萎縮」「男性ホルモンの減少」
- カギは「適量飲酒」。純アルコール量を計算せよ
- 「メジャーカップ」と「はげみ表」で習慣化にトライ
酒をやめたくないけど、このままじゃ病気になる予感
社会人になってしばらくして、夜、毎日飲まないと気が済まないようになっていた。飲み会がないときも、家で缶ビールとかワンカップの焼酎をグビグビと。仕事が常にストレスフルなこともあり、そうしないと、心が落ち着かない気がしていた。
そんな生活を、かれこれ18年。
そんな時、YouTubeで中田敦彦氏が「禁酒」を勧める動画を見て、「酒は体に毒だ」ということを再認識させられた。うっすらと知ってはいたが目を背けていた「不都合な真実」。
でも、完全禁酒はあまりにもつらい。酒を飲むこと自体は放棄せずに、健康が手に入らないものか……そう考えていた時に図書館で目に飛び込んできたのが、『酒好き医師が教える最高の飲み方』(葉石かおり著・浅部伸一監修・日経BP)だ。
続きを読む無料で受けられるオンライン「統計オープンデータ」講座で、国のデータを使い倒す術を覚えよう
- 総務省統計局が提供する「超」役にたつ講座とは
- 自分の興味分野のデータを調べる楽しさ
- 早速、実践。「e-Stat」でデータを取得しグラフを出してみた
総務省統計局が提供する「超」役にたつ講座とは
昨年末から始めてみた、オンラインで受けられる大学講座「JMOOC」。前回受けた「SDGs表現論」に続いて私が選んだ講座は、「gacco」というサイト内で総務省統計局が提供する「誰でも使える統計オープンデータ」だ。
講義を受けるまでちゃんと知らなかったのだが、総務省統計局は国勢調査をはじめとして家計調査、社会基本調査など実に数多くの統計を日々とっており、その結果を「e-Stat」というサイトで公開している。
続きを読む復帰50年の今年、沖縄を描いた唯一の大河ドラマを復活させてほしい
今週のお題「復活してほしいもの」
いま、復活して欲しいもの。それはNHK大河ドラマ「琉球の風」(1993年)です。
戦国時代末期から江戸時代初頭、薩摩の侵攻で苦境に陥る琉球王国が舞台。近代琉球の発展に尽くす主人公・啓泰(東山紀之)と琉球舞踊家の弟・啓山(渡部篤郎)の兄弟を中心にストーリーが展開していく、というもの。
沖縄を舞台にしているというだけでも唯一無二だけど、大河ドラマ唯一の半年作品だったり、テーマ曲である谷村新司さんの曲「階ーきざはしー」が歌詞つきの歌だったりと、色々イレギュラー尽くし。
古い大河ドラマ、ものによってはDVD化されていたり、「NHKオンデマンド」の配信で見られたりするんだけど、この作品はどちらにもなっていなくて、ずっと「幻の作品」状態。
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ホリエモンが大反対した「ヴィーガン給食」は本当に悪なのか
前回に引き続き、『完全菜食があなたと地球を救う ヴィーガン』(KKロングセラーズ)を読んで考えたことを書いていきたいと思う。
採食が健康に良いことは前回のブログで触れたが、それだけでなく、生産に多大なエネルギーを要する畜肉の生産を抑えることは、気候変動対策のうえでも有効だ。
この本によれば、こうした観点から、2009年には元ビートルズのポール・マッカートニーが「ミートフリー・マンデー」(毎週月曜日にを肉を食べない日にする)を提唱。以来、この流れは次第に広がり、2019年にはニューヨーク市内の公立校約1200校すべてで、毎週月曜日はベジタリアン給食が提供されていたという。ブルックリン自治区長としてこの動きをサポートしてきたエリック・L・アダムス氏(現・ニューヨーク市長)は、自身がヴィーガン食を取り入れて2型糖尿病を克服している。
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